効果について

鍼灸治療はいつ日本に伝わったのか

鍼灸は中国で生まれました。その歴史は古く、今から2千年以上前にさかのぼるといわれています。紀元前2世紀ころには、気のルートについて書かれた本もあったといわれています。日本に鍼灸が伝わったのは6世紀ごろです。朝鮮半島を経由して伝わりました。医心方という当時の医学書の写本も現存しています。鍼灸とは文字どおりはり治療ときゅう治療のことですが、最初はお灸が主流だったようです。「灸をすえる」という言葉が残っていることからも、身近にあったものはお灸であったと推察できます。はりが盛んになってくるのは近世、室町時代以降です。江戸時代に入り、元禄期には盲人の鍼師・杉山和一が活躍します。これをきっかけに、盲人教育の一環としてのはりきゅうが生まれました。現代のようになったのは、戦後のことです。

鍼灸の今後の動向と予測について

鍼灸は今後、医療・リラクゼーション・リハビリ・美容という形で分化していく傾向にあります。その根拠としては、先にあげたものが各学会として成立しているからです。まず、医療に関しては、1979年にWHOが鍼灸の適応疾患を発表しています。その後、臨床研究がすすめられています。西洋医療と東洋医療のいいところを合わせて治療を考えていく医療機関もつくられています。リラクゼーションに関しては、アロマと組み合わせて考えているところがあったり、マッサージとの組み合わせで考えられているところがあったりします。リハビリに関しては、スポーツトレーナーの世界で鍼灸が注目されています。治療として正しい薬の投与であってもドーピングが問題となります。薬を使わない鍼灸は安全でかつ治療の効果があります。スポーツ鍼灸ということばがあるくらいです。美容に関しては、肌のはり、つやにはりの刺激が関係あるといわれています。これを専門に研究している人もいます。このように分化していくというのが今後の予測です。